Breast‐enlargement

脂肪豊胸の一般的な流れは以下のとおりです。

医師による診察では、脂肪を採取する部位の決定や注入するバスト部分の確認を行い、理想の仕上がりについて相談します。
もし施術に対して不安なことがあれば、この段階でしっかりと聞いておきましょう。

麻酔を行ったあと、太もも・お腹・腰などの希望の部位から脂肪を吸引します。

吸引した脂肪から血液や水分などの不純物を取り除き、質の良い脂肪のみを精製します。
従来はそのまま注入する方法が取られていましたが、近年では医療の進歩によって、定着率を高めるための脂肪精製技術（コンデンスリッチファットやピュアグラフトなど）が発達し、安全性と仕上がりの両面で優れた結果が期待できるようになりました。

精製した脂肪をバストに少量ずつ注入していきます。
事前にヒアリングした理想の仕上がりに従い、全体のバランスを見ながら丁寧に行うことで、美しいシルエットを作り出します。
片胸あたり200ccから250ccほどを注入します。

脂肪豊胸のダウンタイム中はうつ伏せ寝・横向き寝はしないことが重要です。
やわらかい下着を身につけ、できるだけバストを締め付けずに過ごすといいですね。
またタバコを吸うと血流が悪くなり、炎症が悪化したり注入した脂肪の定着が阻害されるおそれもあるため、禁煙したほうが無難でしょう。
1ヶ月ほどで内出血や腫れは引き、遅くとも半年から1年ほどで注入した脂肪が定着することがほとんどです。

脂肪豊胸は以下のような方におすすめの方法です。

太ももやお腹などに気になる脂肪があるものの、ダイエットではなかなか落とせない方や、授乳や加齢によってバストのボリュームが減ってしまった方にも向いています。
バストとのバランスをみて、お腹や腰の脂肪吸引をした方が体のラインがすっきりするケースも多く、女性らしさがグンとアップします。
アリエル美容クリニック横浜院では、バストを大きくすることも大切ですが、何よりもバストまわりをきれいに整えることを大切にしています。一人ひとりの希望にしっかりと寄り添い、豊胸と同時にボディラインを整える方法を提案していますので、お気軽にご相談ください。

脂肪豊胸では、注入した脂肪すべてが定着するわけではありません。個人差はありますが、一般的に定着率は50%ほどといわれています。つまり200ccの脂肪を注入した場合、最終的にバストに残るのは100cc前後です。

定着率を高めるためには、脂肪の処理方法、注入方法、術後のケアが重要です。アリエル美容クリニック横浜院では、3,000件超の脂肪吸引・注入実績を持つ専門医がバストの形・皮膚の厚み・脂肪の質に応じて注入位置や量を調整しながら施術を行います。

脂肪豊胸とその他の豊胸施術がどのように違うのか、以下の表にまとめました。ご自身にどの方法が合うのか考える際の参考にしてください。

脂肪豊胸では、太ももやお腹などから脂肪を吸引するため、部分痩せとバストアップを同時に叶えることができます。
ボディラインが整って全身のバランスが良くなり、より美しいスタイルへと近づけます。

脂肪豊胸の定着率は50％程度ですが、一度定着した脂肪は基本的に体内に吸収されることはなく、半永久的にバストに残ります。
ヒアルロン酸注入とは異なり、繰り返しのメンテナンスが不要な点も大きな魅力です。

シリコンバッグと比べて、柔らかさや動きの自然さに優れているのが脂肪豊胸の特長です。患者様ご自身の体の脂肪を使用するため、触れても違和感がない自然なバストに仕上がります。

脂肪豊胸は、十分な脂肪が採取できないと施術ができません。
痩せ型の方や脂肪の少ない方には向かない場合もあります。
また、脂肪吸引をした部位に内出血や腫れが出ることもあります。

脂肪をバストに入れる際、誤った場所に注入したり、不純物が混ざった状態だとしこりが残るリスクがあります。これらを避けるためには、確かな技術力のある医師や豊富な症例があり信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。

脂肪豊胸のダウンタイムには個人差がありますが、次のような経過をたどるのが一般的です。

脂肪豊胸で注入した脂肪がバストに定着し、結果がしっかりと表れるまでには半年から1年ほどの期間が必要です。
それまではじっくりと経過を観察し、もし不安なことがあればクリニックに相談しましょう。

脂肪豊胸のダウンタイムでは、次のような行動は避けてください。

特に施術後まもないバストは、とてもデリケートな状態です。やわらかく締め付けの少ない下着を選び、なるべく触らないようにしてください。
施術後にバストをしっかりいたわって丁寧に扱うことで、脂肪の定着率を高め、しこりのリスクを下げることができます。もし腫れや痛みがひどい場合は、無理せずクリニックに相談しましょう。

脂肪豊胸は、自然な見た目と柔らかい触感が魅力の豊胸術です。
患者様ご自身の脂肪を活用するため、バストアップと同時に部分痩せも実現できるメリットがある一方で、脂肪吸引を伴うため術後のダウンタイムでは脂肪豊胸と脂肪吸引部位それぞれのケアが欠かせないというデメリットもあります。
今回の記事で脂肪豊胸の基本知識をおさえたうえで、専門医にじっくり相談し、自分に合う方法で安全に理想のスタイルを目指しましょう。